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6月に入り国産のブルーベリーが近所のスーパーや道の駅で出回るようになりました。
摘み取り農園も開園して、本格的にブルーベリーのシーズンです。
自分もブルーベリーの摘み取り農園での食べたブルーベリーの味に感動し、すぐにホームセンターで実の着いた苗を購入して栽培を始めました。
しかし、これが罠なんです。
今回は自分の失敗談から、ブルーベリー栽培を始めるのに夏が向かない理由を5つ紹介します。
ブルーベリー栽培は秋以降に始めた方がおすすめ
ブルーベリーの系統によっては暑さに弱い
ブルーベリーの系統によって、近年の高温には耐えられなくなっています。
ブルーベリーには、ノーザンハイブッシュ・サザンハイブッシュ・ラビットアイと代表的な3つの系統があり、この中で自分は育てているのは、サザンハイブッシュとラビットアイの2系統です。
理由は、自分が住んでいる九州の高温に耐えることが出来るからです。
残念ながら、ノーザンハイブッシュ系統は九州の高温には適しません。
しかし、九州でもノーザンハイブッシュ系統の苗木は見かけることがあります。
下調べして苗木を購入しないと、すぐに夏の高温にやられて枯らしてしまう可能性があるので、栽培初心者はサザンハイブッシュもしくはラビットアイ系統の品種を購入しましょう。
ブルーベリーは水やりが大変
ブルーベリーは乾燥に非常に弱いです。
ブルーベリーの性質を知らない初心者の場合、乾燥による影響を知らずに枯らしてしまう可能性もあります。
特に夏は、高温で鉢が乾燥してしまい、1日2回の水やりが必要な場合もあります。
朝水やりをして安心していると、夕方にはシナシナに。
鉢の小さいうちは、保持できる水分も少ないので鉢も乾燥しやすくなります。
そのため、水やりの頻度が少なく、鉢替えで鉢も大きくできて、根が活着して水分をより吸収できるようになる、秋から翌春にかけて栽培を始めるのがおすすめです。
夏は植え替えが難しい
ブルーベリーの植え替えは夏にしない方が無難です。
自分も購入した苗木の植え替えは10月、11月、3月にします。
ブルーベリーの木が休眠状態に入っているからです。
夏はブルーベリーの木が大きく成長をする時期で、根を伸ばし、新しい枝を伸ばし、葉を展開して大きくなっていきます。
こんな時期に植え替えをするとどうなるかというと、水分供給のバランスが崩れて枯らしてしまう場合があります。
植え替え直後の根にとって植え替え先は新しい環境で、十分に活着が出来ていません。
また、植物の持つ「蒸散」という機能も影響をしてきます。
蒸散とは、根から吸い上げた水分を葉から蒸発させることで、水分と栄養の運搬・温度調節・呼吸を行う植物の機能の1つです。
夏のブルーベリーはこの蒸散を行う葉がたくさん展開し、温度調節のために多くの水分を葉から蒸発させて木の温度を下げています。
通常であれば、根から水分を補いますが、植え替え直後は根が活着しておらず、夏は鉢も乾燥気味です。
出ていく水分は多く、供給が少ないので、水分不足でブルーベリーがダメになる可能性が高いです。
根が安定して活着でき、蒸散する水分も少ない、秋もしくは翌春にかけて植え替えを行う方が、木への影響が少ないです。
注意点として、寒さが厳しい真冬に植え替えを行うと、今度は根を低温にさらしダメージを与えるので、寒い時期の植え替えもおすすめできません。
若い苗木は天敵の影響を受けやすい
夏はブルーベリーにとって高温以外の天敵もたくさんいます。
それは害虫です。
木が小さいうちは、害虫の影響も大きく受けてしまいます。
ブルーベリーの害虫と言えば、このブログではコガネムシとアブラムシがよく登場します。
アブラムシ
アブラムシは1年を通して発生しますが、特にブルーベリーの新梢に集まって樹液を吸います。
柔らかくて、吸いやすいのでしょうか?
その時に他の木から運んできた病気を媒介したり、葉の展開に影響を及ぼしたりするので、駆除しています。
夏のブルーベリーは、ドンドン新梢を出すので、アブラムシもドンドン集まってきます。
追肥として、窒素分の多い肥料も与えるので、これもアブラムシを呼び寄せる要因になります。
コガネムシ
成虫と幼虫がそれぞれブルベリーに被害を与えます。
春になると成虫が葉を食害し始めます。
その後、成虫が産卵し、鉢の中で生まれた幼虫が根を食害します。
特に幼虫が厄介で目に見えない土の中で被害を及ぼすので、気づいたときには時すでに遅し。
ブルーベリーの根がなくなっている場合もあります。
春以降にコガネムシが活発に活動するので、夏に苗木を購入すると、葉や根の量も少ないので、コガネムシに食害されると致命的です。
成虫は木で見つかり、幼虫は秋・翌春の鉢替えのときに見つかります。
成虫も幼虫も見つけ次第、サヨナラしてあげます。
良い状態の苗が出回っていない
ブルーベリーの苗木の状態も、夏にブルーベリー栽培は始めない方がいい理由のひとつです。
ブルーベリーの苗木は10月頃出荷されてきます。
今、店頭にある苗木は、昨年の10月頃に出荷されたものかもしれません。
初心者はホームセンターで苗木を買うことが多いと思いますが、10月以降ブルーベリーは店頭で適切に管理されているでしょうか?
もちろんちゃんと店頭で管理をされている店舗もあるとは思いますが、ほとんどのホームセンターでブルーベリーに特化した管理をしてくれているでしょうか?
たくさんの植物が並んでいる中、毎日の水やりぐらいはできるかもしれませんが、追肥などの管理にはなかなか手が回らないでしょう。
夏にブルーベリーを購入すると、昨年の10月から店頭に並びっぱなしの苗木を購入することになるかもしれません。
また、実がついた鉢も販売してありますが、これもおすすめできません。
自分もそうでしたが、すでに実がついたブルーベリーを購入すると得した気分になります。
しかし、これは罠です。
ホームセンターで購入するサイズのブルーベリーに実をつけてしまうと、木が消耗し翌年実を着けなくなってしまうかもしれません。
すでに実を着けたブルーベリーを購入してしまうリスクもあるので、夏にブルーベリー栽培を始めるのはおすすめできません。
まとめ:ブルーベリーの性質を理解して栽培を始めよう
夏にブルーベリー栽培を始めるのは初心者にとって多くのリスクがあります。
以下の理由から、秋以降に栽培を始めることをおすすめします。
- 暑さに弱い系統の存在
- ノーザンハイブッシュ系統は九州の高温に適していません。サザンハイブッシュやラビットアイ系統を選ぶことが重要です。
- 水やりの負担
- 夏は高温で鉢が乾燥しやすく、1日2回の水やりが必要になることもあります。秋から春にかけての栽培開始が、水やりの負担を軽減します。
- 植え替えの難しさ
- 夏はブルーベリーの成長期で、植え替えをすると水分供給のバランスが崩れて枯れるリスクがあります。秋や春の植え替えが木への影響を少なくします。
- 害虫の影響
- 夏はアブラムシやコガネムシなどの害虫が活発に活動します。若い苗木は害虫の影響を受けやすく、特に注意が必要です。
- 良い状態の苗木が出回らない
- 夏に出回る苗木は昨年の秋から店頭に並んでいることが多く、管理が行き届いていない可能性があります。また、実がついた苗木は木が消耗し、翌年の収穫に影響が出るリスクがあります。
これらの理由から、ブルーベリー栽培は秋以降に始めることがベストだと考えています。
今からブルーベリーの栽培を始めたい方は、もう少しだけ待って適切な時期に始めることでブルーベリー栽培の成功率を高めて、長く栽培を楽しむことがでます。
初心者向けに栽培スケジュールをまとめた記事も作成したので、よかったらこちらもご覧になってください🙇♂️
それでは、皆さんもおいしいブルーベリー作りを楽しんでください👋
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